2015年5月5日火曜日

尺八は乾燥に注意!

    
    尺八は丈夫…といっては語弊がありますが、とてもシンプルな構造ですから丁寧扱っていれば壊れることは少ないと思います。ただし、中継ぎと言われる上下のジョイント部分、それから薄いエッジのある歌口は壊れやすいので扱いに注意が必要です。フルートのようにキーシステムがあるわけではないので、布製や革製の袋に入れてコンパクトに持ち運びが出来ます。尺八用のハードケースもありますが、一度に色々な長さの楽器が必要な時や、延管(ジョイント部分で二つに別れない)の尺八を持ち運ぶ場合によく利用されていますね。

   さて、物理的な衝撃よりも尺八の一番の大敵は『乾燥』です。冬場は特に空気が乾燥しますし、さらに暖房が追い打ちをかけるように室内はカラカラになりがちです。尺八は自然の素材である竹で出来ていますから極度な乾燥には弱く、ひびが入ったり、最悪の場合は割れてしまったりします。修理は可能ですが以前とは鳴り方が変わってしまったりします。

   実は家に誰も吹かない尺八があって…という方は乾燥には注意して(ビニール製の袋に入れる、暖房で暖かくなりそうな場所には置かない…など)保管してあげてください。
  

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